お知らせ

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外来だより 2017年 4月号

ゴールデンウィークが目前となり何かと心楽しい日々ですが、いかがお過ごしでしょうか。 4月と聞いて一番に思い浮かぶのは去年の熊本地震です。大分も地震の被害にあい、夜も落ち着いて眠れない日が何日も続きましたね。そういうときこそ私達スタッフは、しっかりしていないといけない立場ですが、実際は毎日いつ地震が来るのかとおびえていて、患者さんとのちょっとした会話や笑顔に気持ちが和み私の方が助けられていたことを覚えています。あれからもう1年、早いですね。 木々には淡いピンク色の桜が咲き始めました。入園、入学、入社と日本で4月は「始まり」の月です。当院でも病棟のスタッフや外来のスタッフに新しい仲間が加わりました。また、4月からは金曜日の午前が完全予約制と外来の日程も変わりました。患者さんには少しご迷惑をおかけする事もあるかもしれませんが、そんな新しい右田眼科の始まりに私は今わくわくしています。

最近よく視力などの検査の際、患者さんとの会話の中で虫が飛んで見えると聞くことがあります。皆さんは「飛蚊症」という言葉を聞いたことがありますか?「白内障」は昔から知っている方が多いように感じましたが、ここ最近「飛蚊症」という言葉も患者さんの方からお聞きする事が増えた気がします。「飛蚊症」は文字通り蚊のような黒い点が飛んで見えることです。中には髪の毛の様な形だったり、アメーバのような半透明の場合もあります。正体は眼球の中の硝子体という透明でゼリー状の組織内にできた混濁で、光が当たりその影が網膜に映ってこのように見えています。混濁の一番の要因は加齢と言われており、こういった加齢に伴う飛蚊症であれば、誰にも起こることなので心配はいりません。  ただ、一方で大きな病気の症状の一つとして飛蚊症が起こることもあります。例えば「網膜剥離」です。加齢などで網膜から硝子体がはがれるとき、網膜の薄い部分から穴があき、網膜の裏側に液体状の硝子体が流れ込むと網膜がはがれてしまいます。放っておけば網膜すべてがはがれ完全に失明します。怖いことに、網膜はあらゆる刺激を光として感じる組織なので、網膜に穴があいても痛みは感じません。網膜から硝子体が分離したときに、硝子体は網膜を引っ張りますが、その刺激も光として感じます。目を動かすたびにピカピカと稲光の様な光が見え、その後突然飛蚊症が生じたら網膜に穴が開いている可能性が高いと考えてもいいかもしれません。  このように「飛蚊症」といっても生理的に起こる問題ないものと、失明になる恐れがあるものがあります。患者さんの中には「最近黒いのが飛んで見える」と言ったら、「それは飛蚊症や、誰でも起こるから心配せんでいい」と友人に言われた。とおっしゃっていた方がいました。確かに間違ってはいません。患者さんが目の病気について知ってくれることは嬉しい事ですが、怖い病気の症状でも飛蚊症が起こるという認識はまだ世間にはあまり伝わっていないようです。もし、周りで飛蚊症を訴えている方がいましたら一度眼底検査を受けることをお勧めして下さい。(S・R)
集合している人たちのイラスト(就活生・新入社員)