外来だより

外来だより 2021年 4月号

2021年04月01日

各地で花の便りが聞かれる頃となりました。お元気でお過ごしでしょうか。肌寒い中にも暖かい日が増え、例年お花見に賑わう季節ですが、昨年より、コロナウィルス感染対策の自粛生活が1年を超えるとワイワイ騒がない生活も幾分慣れてきた気もします。寂しい世の中です。めげずに今年も、花見スポットを散歩して春の季節を感じて行こうと思います。

さて、2月より、医療従事者から、コロナウィルスのワクチン接種が始まりましたが、いよいよ4月より、高齢者の方、一般の方へのワクチン接種が始まります。ただワクチンへの不安が大きく、本当に効果があるのか、副反応は大丈夫なのか。不安を抱えつつ接種を悩んでいる方が多いのではないでしょうか。

秋田赤十字病院の遠田医師によると、「国内で使用するワクチンに共通する事はウィルスの遺伝子により体内の細胞に抗原をつくらせ、抗体を増やすということ。ウィルスそのものを入れない為、従来の不活化ワクチンとほぼ同じ扱いと考えてよい。有効性は9割をこえるが、感染しないのではなく、リスクが減っていくと考えた方がよい。また副反応については局所の痛みが7~8割、発熱、痛み、倦怠感、頭痛、筋肉痛は2割の場合もあり、インフルエンザに比べると頻度は高いが、強いアナフィラキシーショックは、100万回の接種で数人程度。治験者で死亡者はでていない。」と安全性について述べています。

まだ国内での情報はこれからにはなりますが、多くの方が、ワクチン接種することで、集団免疫をつくり、感染のリスク、重症化のリスクを下げ、最前線で働く医療スタッフの皆さんの負担を少しでも減らすことができて、世の中の人たちが安心して暮らせる日常がもどるように、終息に向けて、社会的な効果を期待したいものですね。

さて、今月は新しい年度の始まり。入学、入社など人生の節目を迎える方も多いのではないでしょうか。お子さんのいらっしゃる家庭では特に成長した姿を感じられる季節になりますね。素敵な出会いがありますように、新しい社会に前向きに頑張れるように後押しできるとよいですね。幸多き春の門出となりますようにお祈り申し上げます。当院にも3月から新しいスタッフが仲間入りしています。姿が初々しく見ていると入職の頃を思い出します。私たちも初心を忘れずに、皆様のお力になれるよう、頑張りたいと思います。

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まだまだ朝晩は冷え込みますので気温差には上着の調節や、花粉症の方はもうしばらく対策が必要なようです。どうぞ、ご自愛ください。