外来だより

院長挨拶(外来だより) 2012年 1月号

2012年01月01日

皆様、明けましておめでとうございます。謹んで新年のお慶びを申し上げます。
昨年は、三月一一日の東北地方大地震による被害、それに引き続いておこった福島第一原子力発電所の深刻な原子力事故で、家族を失った方や故郷を失った方も多く、日本中その復興に向け思い悩んだ一年でした。世相を最も反映する年末の言葉に「絆」が選ばれたように、今日本人に一番必要とされるのが、人と人とのつながりではないかと考えます。
今年こそは、尊い人の命や家族の絆が大事にされるような明るい年になることを祈願しております。
今世紀初前半に起きると危惧されている東海、東南海、南海地震、これらが発生すると。さらに大きな津波が押し寄せるといわれています。大分県は、過去に何回も地震災害を被ってきました。当院の耐震基準は、中規模の地震(震度 五強程度)に対しては、ほとんど損傷を生じず、大規模の地震(震度 六 強から震度 七程度)に対しても、人命に危害を及ぼすような倒壊等の被害を生じないことを目標として定めています。しかし、今回の東北地方大地震による被害状況をみると、一般家庭のみならず医療機関も停電等により運用ができなくなることが多くの地域で判明いたしました。そこで、当院では昨年末に、自家発電機を導入し、大災害時に地域の皆様への貢献が出来るよう設備を増強いたしました。もしもの際に、少しでも皆様の安全確保に寄与できるよう努力したいと思います。
お正月イメージしかし、医療に一〇〇%の安全、成功はありません。皆様のご協力のもとに医療安全を一歩一歩高めてゆくしかないのです。

本年も職員一同心を一つにして、安全で満足度の高い患者中心の眼科医療を目指します。
新しい年が皆様にとって希望に満ち、輝ける年になりますよう、心からお祈り申し上げます。

平成二十四年 元旦

2012年1月1日