外来だより

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外来だより 2013年 11月号

落ち葉が風に舞う季節となりました。みなさんいかがお過ごしですか?
秋といえば紅葉。富士見通りをはじめ、身近な場所にある銀杏並木も美しい黄色に染まり、あの独特の香りも増してきますね。お酒のおつまみから、茶碗蒸しなど、好きな人にはたまらないあの苦み。この時期食卓に、よく並ぶというご家庭も多いのではないでしょうか。

銀杏とは、熟して落ちた果実から、その外種皮を取り除き、乾燥させ、内種皮に包まれた白果のことをいいます。一億五〇○○万年以上も前から存在している植物で「生きた化石」ともいわれていますが、氷河期を迎えた頃多くが絶滅したそうです。しかし、比較的暖かかった中国中部地域の物だけが絶滅を免れ、現在に生き残ったと考えられています。効果としては、きんかんやカリン等と同じように、古くから民間療法の咳止めとして広まっており、また、イチョウの葉には、血管拡張作用、動脈硬化の改善、アレルギーの抑制作用など、多彩な働きがあるようです。近年では緑のイチョウの葉が注目を集めており、そのエキスには脳血管の血流を改善して、脳血管障害の予防にも有効といわれています。日本では、薬事法上の理由から、まだまだ多くは利用されていませんが、ヨーロッパ諸国ではイチョウ葉エキスが人気をだしているようです。

「しもやけに効果がある」ということで、私はよく銀杏を勧められるのですが、あの香りと苦さが苦手で、毎年なかなか口にすることができません。イチョウの葉には抗菌、防虫効果もあり、本に挟んでしおりにする人もいらっしゃるとか。
食欲の秋だけでなく、読書の秋も銀杏と一緒に満喫してみてはいかがでしょうか。

(A.H)