外来だより

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外来だより 2015年 10月号 


日増しに秋の気配が色濃くなって来ました。皆さんいかがお過ごしですか?

今月は意外と間違いの多い目薬の使用方法についてお話します。
現在、点眼治療中の方も多いと思いますが、実際に正しい方法で点眼治療を行えて

いるでしょうか?差し方は正しい?回数は?量は?たかが目薬、されど目薬。正しく使って、より効果的に点眼治療を行いましょう。
 まずは点眼方法のおさらいから
①点眼前は流水と石鹸で手を洗いましょう。
②下瞼を軽く引き、睫毛や瞼に点眼瓶の先が触れないよう注意しながら、
1滴点眼します。
③点眼後は瞬きせずにしばらく目を閉じます。
④溢れた点眼薬は清潔なガーゼで軽く拭き取ります。強く拭くと皮膚炎の原因になります。

 続いては注意点。
ア)用法・用量を守ってお使いください。効果を早く多く出そうと一度に大量に点眼したり、点眼回数を増やしていませんか?一度に目の中に留まる量は一滴分のみで、それ以外は全て溢れ出てしまう為、一回一滴で十分です。必要以上に点眼すると黒目を痛めてしまうなど副作用の原因になります。逆に差し忘れなどで、必要回数に満たない場合は、期待するお薬の効果を十分発揮できず、病状の悪化や進行につながります。差し忘れない為には、時間を決めたり、食事などの行動と合わせて行うようにしましょう。それでも忘れてしまった場合は、思い出した時に点眼しましょう。

イ)点眼の使用期限は開封後1ヶ月を目安に、点眼液に混濁が見られた場合は、使用を中止してください。以前処方された目やにやかゆみの目薬をまだ残っているからといつまでも冷蔵庫に保管していませんか?治療が終了したら残った目薬は破棄しましょう。古い目薬は薬の効果が期待できない上に、点眼液が汚染されている可能性が高く、感染症を引き起こす恐れがありますので絶対に使用しないでください。
ウ)他人の目薬は使用しない。家族で似た症状の場合、目薬を切らした時などに目薬の貸し借りをしていませんか?薬は自分の症状に合わせて処方されたものです。同症状でも数種類の目薬があります。他人に処方された目薬を使用する事は大変危険です。感染防止の為にも、点眼薬の貸し借りは止めましょう。
エ)点眼後はしっかりとキャップを閉め、室温、冷暗所、遮光など指定の方法で保存しましょう。目薬によっては効果が減弱してしまいます。
オ)点眼後に症状が悪化したり、副作用が見られた場合は、点眼の使用を中止し、
医師または薬剤師にご相談ください。差し心地が悪い、なんとなく調子が悪い気がすると目薬を中断していませんか?目薬との相性もあり、合わない場合には薬を変更する事もあります。どんな些細な事も自己判断せず、まず
は相談してみましょう。

カ)二種類以上の点眼を併用する場合は、5分以上間隔を開けて点眼しましょう。 
目薬が粘膜から吸収されるまで、4,5分かかると言われています。まとめて差すと目から溢れ出たり、希釈されて薄くなり効果が半減してしまいます。
この機会に普段使用している目薬を見直し、正しい方法でより効果的に治療を行いましょう。(M.N)