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イルカの目
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今回はイルカの目についてのお話です。
イルカの瞳をよく見ると、ぺろんと垂れ下がったようなUの字型をしています。人間は丸い形、ネコは縦に細くなっているのと比べると、ずいぶんとおもしろい形をしています。これは水族館などで見ることができます。機会がありましたらゆっくりとご覧下さい。
イルカの網膜は少し変わった仕組みになっています。私たち人間は「黄斑部」という一カ所に視細胞が集中してその機能を発揮していますが、イルカは二カ所に分かれて視細胞が集まっています。これは何を意味するかというと、私たち人間のようにどこか一カ所で物を見ている(前を見たら前だけ、後ろを見たら後ろだけというように、見る方向のみ見えるということ)のではなく前方と後方の二カ所がよく見えているということになるのです。正確にいうと、視軸が2本あるのです。
その網膜には明暗を感じとる桿体細胞が特に多く、夜行性動物を感じさせます。さらにはタペタムと呼ばれる物質があり、これが光を増幅させるといわれています。海中で入射してきた光を最大限有効に使う仕組みです。
視力についてですが、どうも私たち人間と比べ、あまりよくないようです。人間の視力でいうと0.06〜0.08程度のようです。水中では近くを見るのに適しており、水面上(空気中)では遠方を見るのに適しているようです。したがって、ショーなどで上方のボールをめがけてうまくジャンプすることができるのです。また、みなさんはテレビやイルカショーなどでイルカが海面から頭を垂直に出しているのを見たことがありますか。これは「スパイホッピング」といわれ、海上の様子をうかがっているのだといわれています。海上でもよく見えているのでしょうね。
どうです。ずいぶんと不思議な目を持っているでしょう。このほかにも目ではないのですがエコーロケーションといってコウモリなどと同じ方法で超音波を使い、高周波、低周波をうまく使い分けて海の中を泳いでいるのです。水の中では音は空気中より速く伝わるため、イルカはエコーロケーション能力により海中で優れた行動能力を発揮できるのです。
皆さんも水族館に行く機会がありましたら、ぜひじっくりとイルカをごらんになってください。新しい発見があるかもしれませんよ。ただしイルカに超音波を当てられていたとしても人間にはわかりませんけどね。
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