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モグラの目
今回はモグラの目についてのお話です。「目」が見えないと困るのですが、かならずしもそうではないということがモグラの場合にはいえるのです。
モグラの目は退化しており、小さな目は皮膚に埋まっていて、明るさがわかるかどうか程度の感度しかありません。もちろん形を見分けることはできません。もはや「目」としての機能はないのです。
しかし、その代わりにモグラには他の動物にはないいくつかの特徴があります。たとえば嗅覚はとても発達していて、土の中のミミズを約4〜7センチ手前から嗅ぎとることができます。
 一日に約40匹のミミズを食べ続けなければ飢え死にしてしまうため、真っ暗な土の中では目よりも臭いを感じ取る能力の方が大事なのです。
また音に対してもかなり敏感で、臆病なモグラにとっては地中のトンネルの中を逃げ回ったり、えさを捕まえたりするのに好都合なのです。さらには体毛も重要で、5センチほどのトンネルの壁に触れることにより周囲からの情報を得るのです。外敵がトンネルに侵入したり、ミミズがトンネルに落ちたりすると振動を介して察知するのです。非常に高感度のセンサーの役割をしているのです。
 モグラにとっては、暗黒の地下トンネル内で「見る」ことより「感じる、察知する」ことの方が生きていく上では大切なのです。視力が悪い、退化していく代わりにほかの感覚が研ぎ澄まされ、種の保存のために進化していく。モグラといえどもなかなか優れものの生き物ですね。
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