お知らせ

外来だより 2025年 6月号
2025年06月01日
1年の前半が終わろうとしている6月は紫陽花や百合などいろんな花を楽しむことができます。その一方で、梅雨の時期に入り雨や台風など天候が変化しやすくジメジメ、ムシムシする時期でもあります。
皆さんは雨の日や天気が悪い日に頭が痛い、やる気がでないなど体調に変化はありませんか?その症状は「気象病」のサインかもしれません。気象病は天気痛とも呼ばれ、気候や天気の変化が原因で起こる体の不調の総称です。めまいや吐き気、肩こり、頭痛、関節痛、むくみ、倦怠感といった体の症状や気持ちが落ち着かない、不安になる、イライラするなど心の症状まで人によって様々です。
この気象病の原因の1つが気圧の低下です。気圧が低くなると耳の奥にある内耳に影響されてその異変が脳を経由して自律神経の乱れにつながり様々な不調が現れるといわれています。天気の悪い日、台風が接近している時などは気圧が下がるため気象病の症状が現れやすいのです。ほとんどが女性に起こりやすくほかにもデスクワークが多い方や乗り物酔いしやすい方、猫背、反り腰など骨格に歪みがある方にもかかりやすい病気です。
では気象病になってしまったらどうすればよいのでしょうか?いくつかご紹介していきます。まず耳をマッサージすることです。耳を5秒ほど引っ張ったり回したり揉んだり手で覆って耳を温めるのもよいそうです。次にむくみやすい人はつま先立ちやスクワットをすることです。最後にやる気が出ない人は休みの日でもいつもと同時刻に起床を心掛けて生活リズムを整えることが大切です。
では気象病が起こらないように自律神経を高めるにはどうすればよいのでしょうか?1つ目は朝食を摂る前、起床時に1杯の水を飲んだり朝食にはヨーグルトを食べたりして腸を整えることです。脳と腸は密接な関係にあるため腸を整えることで不調改善につながり自律神経が整いやすくなります。2つ目は首、手首、足首の3つの首を温めることです。最後に長時間同じ姿勢でいないことです。スマホやパソコンの使い過ぎには注意してください。
梅雨入りすると天気の変化が激しいため体調にはくれぐれも気を付けて6月を過ごしてください。
