お知らせ

外来だより 2026年 5月号

2026年05月01日

 透き通るような青空に柔らかな風が空を泳ぐ季節となりました。大型連休の訪れとともに、街の空気も活気に満ち、晴れやかな解放感が広がっています。新しい環境での生活にも少しずつ慣れ、張りつめていた緊張がふっと解けてくる頃ではないでしょうか。5月は新緑が美しく過ごしやすいですが、寒暖差や日照時間の変化によって自律神経が乱れ、睡眠の質が低下しやすい時期でもあります。健やかな毎日を過ごすための、この時期ならではの快眠法をご紹介します。

起床したら、まずカーテンを開け日光を浴びて体内時間をリセットしましょう。これにより夜に眠気を誘うホルモンのメラトニンが正しく分泌されます。早く目が覚めすぎてしまう場合は遮光カーテンを活用して寝室の明るさを調節するのが有効です。また、寒暖差に対応する寝具選びも大切です。日中は汗ばむ陽気でも、夜間の明け方に急激に冷えこむのが5月の特徴です。厚手の布団一枚よりもタオルケットや薄手の掛け布団を組み合わせ気温の変化に合わせて引き算ができる工夫をしましょう。

入浴のタイミングも有効です。就寝の1.5~2時間前に入浴を済ませるのが理想です。39~40℃前後のぬるめのお湯に10~15分つかりましょう。熱すぎるお湯は交感神経を刺激して目が冴えてしまうため逆効果になるので気をつけましょう。

寝る前のスマートフォンがもたらす影響にも注意が必要です。画面から発せられるブルーライトが睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌を抑制し、脳を興奮させるため寝つきが悪くなり、睡眠の質が低下するからです。

睡眠だけでなく、眼精疲労や自律神経の乱れなど身体全体に様々な悪影響を及ぼす可能性があります。スマートフォンによる眼精疲労を起こす要因として、近距離を長時間凝視することで、水晶体を調節する毛様体筋が凝り固まりピントが合いにくくなります。目から30~40㎝離して使うのが理想的です。暗い場所での使用もより多くの光を取り込もうとするため瞳孔が開き、毛様体筋の緊張を増強させます。また、画面に集中すると瞬きが通常の3分の1程度まで減り、その結果疲労感や乾燥感が出やすくなります。スマートフォンの光が就寝の1~2時間前には画面を閉じ目を休ませましょう。静かな音楽や読書に切り替えるのが熟睡への近道です。新生活の緊張がほどけるこの時期こそ、睡眠の質を見直して目と脳をしっかり休ませましょう。