お知らせ

外来だより 2023年 8月号

2023年08月01日

 今年は新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置付けが「5類感染症」に移行して初めての夏を迎えます。

 人の体は徐々に暑さに慣れさせることで暑い環境に耐えられるようになっていきます。

通常、本格的な暑さが始まる梅雨明け頃までには自然に慣れてきます。しかし、コロナ禍でのリモートワークなどでずっと家の中にいて汗を流す機会が少ない中、体が慣れないまま、気温が急に高くなると熱中症をおこしやすくなります。

 熱中症は高温多湿な環境に長くいることで徐々に体内の水分や塩分のバランスが崩れ体温調節機能がうまく働かなくなり、体内に熱がこもった状態を指します。屋外だけでなく室内で何もしてない時でも発症し場合によっては死亡することもあります。

 外出時には日傘や帽子を着用し天気の良い日は日陰の利用、こまめな休憩をしましょう。また、喉の渇きを感じる前に水分を摂取ることも大切です。高齢者はのどの渇きを感じにくくなっているので、時間を決めてこまめに水分をとるのがおすすめです。

 熱中症に気をつけ、楽しい夏を過ごしましょう。