お知らせ

外来だより 2025年 8月号
2025年08月01日
いよいよ夏本番、暑さが厳しい季節となりました。皆様体調を崩されていませんか。
暑い日が続くと、汗をかきやすくなり、体内の水分が不足しがちです。脱水状態になると、血液が濃縮されて血圧が上昇し、心臓に負担がかかります。
夏は心臓病を抱える患者さんにとっては、特に注意が必要な季節です。
夏場に発症する心臓病は高齢者だけでなく、生活習慣に原因があるケースも多く見られる事から、50歳以下の若年者も突然発症してしまう危険があります。
これまでの「心臓病・脳卒中=病気」の予防というイメージから『健康ハート』を作るという明るいプラスのイメージへ、1985年に日本心臓財団は、国民の予防意識の向上を図る事を目的として、8月10日を『健康ハートの日』と定めました。
心臓病の危険因子には高血圧症、高脂血症、肥満、糖尿病、喫煙などがあります。これらの危険因子を軽減するには日常生活を見直す事が大切です。
健康ハートの日の目的は、病気の予防に向けた意識を高めることです。
心臓病を予防するには、バランスの良い食事や適度な運動、禁煙などが大切です。
食事面では、塩分や脂肪分を控えること、野菜や果物など心臓の健康をサポートするミネラルを意識して摂取しましょう。
また、運動は週に150分程度の有酸素運動が推奨されています。炎天下での運動は避け、涼しい時間帯や室内で行うようにしましょう。過剰な水分摂取は逆に心臓に負担をかける事がある為、バランスを保ちながら、水分補給をする事が重要です。定期的に体温や血圧をチェックして体調を確認しましょう。
健康ハートの日を通じて、健康な生活習慣を見直し、実践する事で、心臓病の予防つながることが期待されます。心臓の健康を守るために、自分自身の生活習慣を振り返ってみてはいかがですか。
そして健康も大切ですが、8月で忘れてはならない出来事、【戦争】です。今年は戦後80年の節目にあたります。世界各地では未だに紛争が絶えず、多くの犠牲者や難民が生まれています。戦争の悲劇を再び繰り返さないためにも、戦争の記憶を風化させない事を次の世代に語り継いで行くことが大切ですね。
