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外来だより 2025年 11月号

2025年11月01日

秋も深まり日が短くなってまいりましたがいかがお過ごしでしょうか。何かと忙しい毎日。そんな日々の中でも、笑って過ごせる時間をもてているでしょうか。今回は「笑い」「笑顔」についてお話したいと思います。

「笑い」は健康に効くと言われ、①免疫が高まる②ドーパミンが出る③セロトニンがでるという3つの効果があると言われています。

人間は毎日がん細胞が出来ますが、同時にNK(ナチュラルキラー)細胞というがん細胞を殺す細胞(免疫細胞)も出来ます。そのNK細胞が「笑い」によって増えると言われており(研究データ有)「笑い」で免疫力を上げることができるそうです。

 また、ドーパミンとはモチベーションや、やる気の物質、幸福物質と言われており「笑う」だけで幸せになると言われます。実験結果では、作り笑いでもドーパミンが出ると言われ、楽しくない時でも笑顔を作り、脳をごまかして意識的に幸福物質を出すと良いとされます。苦しい時こそ笑ってみる「笑う門には福来る」です。

そして、セロトニンは癒しの物質、リラクゼーションの物質と言われます。うつ状態の時にはセロトニンが下がり、表情がなくなります。セロトニンは表情筋をコントロールする作用があるとも言われています。自分で笑顔を作ることでセロトニンを分泌させ、気分を変えることが出来る、すなわち自分で自分を元気にできるという事です。「笑顔トレーニング」も効果的です。

また、親しい人との会話やコミュニケーションにより幸せホルモンの一つのオキシトシンが分泌されるといいます。やはり人は他者とのかかわりを求めていることがわかりますね。ドーパミン・セロトニン・オキシトシンは「3大幸せホルモン」と言われます。

1人でいるより誰かといる時の方が、笑う機会はずっと多くなり、多くの場合、笑いは冗談というより、その瞬間に感じる繋がりの事かもしれません。

笑いを増やしていくためには、まず、人と交流する事。気の合う方と共通の話で盛り上がりましょう。笑いのヨガなど体操を意識的に取り入れてみる健康法も有効です。また、一番簡単な方法は、お笑いや楽しい映画、コメディ番組などを、楽しむことで、自然と笑いが生まれます。

さて今年も残すところ2カ月を切りました。年末ならではの忙しさも加わりますが、忙しい時にこそ、少しは誰かと笑って過ごせる時間を持ち、乗り切りたいですね。年末は、お笑い番組も増えてきますので、大いに笑って、病気を寄せ付けない体になりましょう。風邪やインフルエンザを吹き飛ばしましょう。