外来だより

外来だより 2015年 8月号

2015年08月01日

   暑い夏がやってきました!6月~7月は、雨の日が多く過ごしやすい日も多かったように思いますが、さすがに8月に入ると「暑い!」の一言です。暑さ対策は万全でしょうか?

室内外にかかわらず、水分塩分を補給し、熱中症予防を心がけましょう。

 さて、夏休み中盤、まだまだ山や川へキャンプなどのレジャーも多いのではないでしょうか。実は隠れたところで、それも身近な所で夏の危険が忍び寄っているのです。

 それはなんと、スズメバチ。ハチは、春から秋まで割と良く見かけるイメージですが、スズメバチは、夏に巣作りをするため、特に攻撃性が高く、この8月が被害の多くなる時期と言われています。他の虫と異なり、スズメバチは刺されたら、アナフィラキシーによるショック状態になり、最もひどいアレルギー反応では、血圧が下がり、意識を失い、死に至るケースもあります。アナフィラキシーによる死亡率は1%ではありますが、毎年30~70件程のハチ刺されによる死亡事故の原因の1位となっています。

 スズメバチに対しての予防策としては、黒っぽい服を身につけない事。また、頭や目はよく狙われるため必ず帽子を着用しましょう。巣を見つけたら、むやみに近づかないようにして、早急に立ち去りましょう。ハチは匂いに敏感なので、香水も控えた方が良いです。そして、ハチに刺されたときは、すぐにその場を離れ、局部の毒素を絞り出し、流水で洗い、良く冷やしましょう。もし、アナフィラキシーが出現したら、一刻も早く救急車を!

 夏の危険に充分気をつけて、今年も楽しい夏を過ごしたいですね。山へ行かれる際は、くれぐれも予防策を!

(K.H)