外来だより

外来だより 2016年 3月号

2016年03月01日

 暦の上では春だというのに毎日寒い日が続きますが、皆様お元気でお過ごしでしょうか。
  三月と聞いて思い浮かぶものは、春の高校野球とプロ野球開幕です。もちろん年が明けると、また今年も新しい一年が始まるとワクワクし、どんな一年になるの だろうかと期待に胸を膨らませます。三月は野球でいう始まりの月です。この月が来ると「あ~今年もまた白熱した試合が始まる、今年はどんな感動やドラマが 生まれるのだろう」と心が躍りますね。
  高校三年生は頑張ってきた仲間と一緒に野球ができる最後の年になります。大切な仲間とできる試合が残りわずかということに違いはありません。高校球児一人 一人の試合に込めた思いは計り知れません。そして、高校野球は選手に限らず彼らを支えてきた家族やマネージャー、同級生や歴代の先輩の思いもすべてが積 もった試合です。その全員が気持ちを一つにし、最後まで声を上げ叫び、手を握りしめ祈る試合はそれだけで感動を生み、人が本当に一生懸命な時に流す純粋な 涙はとても美しく輝いて見えます。また、その瞬間気がついたらテレビの前で一緒に涙を流している自分がいます。もしかしたら私たちはすばらしいプレーが見 たいのではなく、この涙を一緒に共感したくて高校野球を見ているのかもしれません。
 今日も球児たちが夢の甲子園に向けて夜遅くまで練習に励んでいることでしょう。この甲子園出場に向けた努力や仲間同士の支え合いがあるからこそ起きる奇跡や感動のドラマを今年も楽しみにしています。

(N.R)