外来だより

外来だより 2016年 8月号

2016年08月02日

立秋とは名ばかりの暑い日が続いていますが、皆様いかがお過ごしですか?

さて、4月には、この別府、湯布院でも大きな地震があり、被害に遭われた方、精神的なストレスを感じている方もまだいらっしゃるかと思います。そんな中、今回の経験で今までは他人事だった防災について考え直した方も多いのではないでしょうか。防災グッズや食品、水など備蓄したという方もいるでしょうが、メガネやコンタクトレンズを使用されている方は更に災害時の眼についても考えておきましょう。

眼は普段気にしている以上に多くの情報源となります。視覚が上手く働かなければ、災害時逃げる事もできません。今回の地震のように夜間災害が起こると近視の方はメガネやコンタクトレンズが無いとうまく避難すらできません。以下の事に気をつけてみましょう。

1.メガネの方は・・・非常時持ち出し袋を準備している方はその中に、予備のメガネ(使わなくなった古いメガネなど)を入れるようにしましょう。出来る事なら予備のメガネも度を合わせたり、割れにくいプラスチックレンズにしておくと安心です。

2.コンタクトレンズの方は・・・普段コンタクトレンズの方でもメガネは持っていると思うので、同じように古いメガネを準備しておくことが必要です。避難中、断水などで水道水が使えず、手指の洗浄が出来ない等があるので、衛生面の整備が整うまではコンタクトレンズは避けた方が良いでしょう。使っても1Dayなど使い捨てが基本です。

念には念を入れてメガネやコンタクトレンズの度数を処方箋や説明書からコピーし、お薬手帳に貼ったり、スマートフォンのカメラで撮っておくなどすると、万が一メガネなど無くてもすぐに作り易くなります。

いざという時に、困ったとならないように、準備は怠らずにやっておくと安心ですね。
(K.T)