外来だより

外来だより 2017年 7月号

2017年07月07日

冷えたビールがひときわ美味しいこの頃・・・。いよいよ暑い夏がやってきましたね。
先月号で紫外線の話がありましたが、これから、日差しがどんどん強くなってきます。日焼けならぬ「目やけ」という症状をご存知でしょうか?日差しにさらされた肌がピリピリと炎症を起こすように目も紫外線によってダメージをうけるのです。夏の暑い時期に、長時間、炎天下にさらされていると目がゴロゴロしたり涙が流れたり、まぶしさと激しい痛みで目が開けられなくなった経験はないでしょうか。目に影響を与える紫外線によって角膜上皮という細胞膜がダメージを受けることで炎症を起こしてしまうのです。目が日焼けした状態といってよいと思います。お肌の場合は、肌の新陳代謝によって、紫外線で破壊された細胞を新しい肌に変えることが出来ますが、目は別です。目には肌のような働きはなく、受けた紫外線をもろに吸収してしまいます。海やプール、山や野外フェスなど野外のレジャースポットに出かける機会が多い夏は肌だけでなく、目もかなり紫外線ダメージを受ける可能性が高くなると言えます。目は人間の大事な感覚の一つです。肌同様しっかり守ってあげましょう。目の日焼けを予防するためには、UVカットのサングラスの使用や、つばの広い帽子をかぶりましょう。日焼け止めの目薬も市販されています。また最近では、婦人用だけではなく紳士用の折り畳み日傘や晴雨兼用傘なども品が増えてきました。ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。また、もしも目やけ?と思われる症状が出てしまった時には、目を冷やし、病院で適切な処置をしてもらいましょう。
これからの夏の季節をエンジョイするためにも、目のケアも忘れずに!(S・K)

                                                                                     日焼けのイラスト「太陽と女性」