外来だより

外来だより 2019年 8月号

2019年07月31日

暑さが日増しに強くなりますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか? 暑い日には特にサイダーやコーラなどの炭酸飲料が美味しく感じます。口の中に炭酸のシュワシュワした感じが広がり爽快感があります。ただし、飲みすぎには注意が必要です。  炭酸は苦みを感じるため、それを補う形で糖分が多く含まれています。500mLのペットボトルには40~65gもの砂糖が使われています。これは角砂糖で表すと10~16個分に相当します。  また、一見よさそうに見えるスポーツドリンクですが、500mLのペットボトルに20~34gの砂糖が使われており、角砂糖で表すと5~8個分に相当します。  ショートケーキ(100g)や、ねり羊羹(30g)が角砂糖8個分のため炭酸飲料やスポーツドリンクには意外と多くの糖分が含まれているのが分かります。  世界保健機構(WHO)によると食事以外で1日に摂取してもよい糖分は1日の総カロリーの5%が望ましいと言われています。平均的な大人の場合は25g程度で角砂糖だと6個分になります。500mLの炭酸飲料やスポーツドリンク1本でこの基準を超えてしまうのです。  熱中症対策にとスポーツドリンクを飲んでいた方もいらっしゃるのではないのでしょうか?運動をしていないのに摂取すると思わぬ糖分の過剰摂取につながります。  糖分を取りすぎると糖尿病や高血圧などの生活習慣病のリスクが高まります。熱中症対策のためにこまめな水分補給も必要ですが、水やお茶、場合によっては経口補水液などを利用して上手に水分補給しましょう。
(S.O)ドリンク2