外来だより
外来だより 2022年 7月号
2022年07月01日
じめじめとした6月が終わり、夏本番がやってきました。みなさん暑さ対策は万全ですか。今年の夏は、全国的に平年より気温が高いと予想されています。マスク生活からはまだ、今年の夏も抜け出せそうにはありません。新型コロナウィルスの感染対策もしつつ、マスクによる熱中症にも気を付けなければなりません。
現在、新型コロナウィルス感染症は10歳未満、10代と感染者が多く、その子供の家庭内感染により30代が多くを占めています。そんな中、3年ぶりに学校の「水泳授業」が始まりました。スポーツ庁政策課学校体育室によると、「体育は実技を伴う教科であるため、児童生徒の健康を第一に考えて、地域の感染状況を踏まえ、密集・密接の場面を避けるなど、注意事項を十分に踏まえた対策を講じた上で、水泳授業の実施について検討すること。」とあります。
注意事項としては、ドアノブ、シャワーなどの水栓の適宜消毒、授業中、不必要な会話や発声をしないこと、プール内外で児童生徒の間隔は2m以上保つこと、手をつないだり、体を支えたりするなど密接する活動は避けること、更衣室では身体的距離を保つこと、タオルやゴーグルの私物の取り違えや貸し借りをしないこと、とあります。
子供相手にこの注意事項がいくつ守られるのでしょうか。3年ぶりの水泳授業を楽しんでほしいと思う反面、家庭内感染のリスクが増える恐怖です。帰宅後の基本的な感染症対策、手洗いうがいを徹底していきましょう。
プールが始まると新型コロナウィルス以外にも感染症が多く流行りだします。眼科で代表的なものはアデノウィルス(咽頭結膜炎)です。感染力はとても強く、感染すると出校停止、出勤停止となります。潜伏期間が約2週間あり、完治しても角膜(黒目)に傷を残す場合があります。感染対策は手洗い励行。手を目にもっていかないことです。どんな感染症もまずは手洗いです。手洗いを徹底してこの夏を乗り切りましょう。